第3部検査-第1節検体検査料-第1款検体検査実施料(免疫学的検査)-D012感染症免疫学的検査

1 梅毒脂質抗原使用検査(定性)、抗ストレプトリジンO価(ASO価)
15点

2 トキソプラズマ抗体価測定
27点

3 抗ストレプトキナーゼ価(ASK価)
29点

4 TPHA試験(定性)、マイコプラズマ抗体価
32点

5 抗連鎖球菌多糖体抗体(ASP)、梅毒脂質抗原使用検査(定量)
34点

6 TPHA試験(定量)
55点

7 アデノウイルス抗原、迅速ウレアーゼ試験
60点

8 ロタウイルス抗原
65点

9 ヘリコバクター・ピロリ抗体、クラミジア・ニューモニエIgG抗体価精密測定
70点

10 クラミジア・ニューモニエIgA抗体価精密測定
75点

11 クロストリジウム・ディフィシル抗原、ウイルス抗体価(1項目あたり)、ヘリコバクター・ピロリ抗体精密測定、百日咳菌抗体価
80点

注 同一検体についてウイルス抗体価の測定を行った場合は、8項目を限度として算定する。

12 HTLV―I抗体価
85点

13 トキソプラズマ抗体価精密測定、トキソプラズマIgM抗体価精密測定
95点

14 赤痢アメーバ抗体価、抗デオキシリボヌクレアーゼB価(ADNaseB)、抗溶連菌エステラーゼ抗体(ASE)
100点

15 抗抗酸菌抗体価精密測定、HIV―1抗体価
120点

16 HIV―1,2抗体価
130点

17 A群β溶連菌迅速試験、ノイラミニダーゼ
140点

18 髄液又は尿中肺炎球菌抗原、髄液又は尿中ヘモフィルスインフルエンザb型抗原、インフルエンザウイルス抗原精密測定、カンジダ抗原、糞便中ヘリコバクター・ピロリ抗原、RSウイルス抗原精密測定、FTA―ABS試験
150点

19 D―アラビニトール、抗クラミジア・ニューモニエIgM抗体価精密測定
160点

20 大腸菌O157LPS抗原精密測定、クラミジアトラコマチス抗原精密測定、アスペルギルス抗原
170点

21 淋菌同定精密検査、大腸菌O157LPS抗体、単純ヘルペスウイルス特異抗原、マイコプラズマ抗原精密測定(咽頭内)
180点

22 大腸菌抗原同定検査、クリプトコックス・ネオフォルマンス抗原、HTLV―I抗体価精密測定
190点

23 ブルセラ凝集反応、アデノウイルス抗原精密測定、尿中肺炎球菌莢膜抗原、抗アニサキスIgG・A抗体価精密測定、レプトスピラ抗体価
210点

24 ツツガムシ抗体価、グロブリンクラス別クラミジアトラコマチス抗体価精密測定、(1→3)―β―D―グルカン
220点

25 サイトメガロウイルス抗体価精密測定、赤痢アメーバ抗体価精密測定、グロブリンクラス別ウイルス抗体価精密測定(1項目あたり)
230点

注 同一検体について、グロブリンクラス別ウイルス抗体価精密測定を行った場合は、2項目を限度として算定する。

26 尿中レジオネラ抗原、上皮細胞中水痘ウイルス抗原精密測定
240点

27 エンドトキシン定量検査、ボレリア・ブルグドルフェリ抗体価精密測定
270点

28 HIV―1抗体価精密測定
280点

29 百日咳菌抗体価精密測定、結核菌群抗原精密測定、ダニ特異IgG抗体価、ワイルフェリックス反応
300点

30 HIV―2抗体価精密測定
380点

31 白血球中サイトメガロウイルスpp65抗原
410点

32 HTLV―Ⅰ抗体価精密測定(ウエスタンブロット法)
450点

33 HIV抗原精密測定
600点


(1) 「1」及び「5」における梅毒脂質抗原使用検査は、従来の梅毒沈降反応(ガラス板法、VDRL法、RPR法、凝集法等)をいい、梅毒脂質抗原使用検査(定性)又は梅毒脂質抗原使用検査(定量)ごとに梅毒沈降反応を併せて2種類以上ずつ行った場合でも、それぞれ主たるもののみ算定する。

(2) 「7」の迅速ウレアーゼ試験を含むヘリコバクター・ピロリ感染診断の保険診療上の取扱いについては「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱いについて」(平成12年10月31日保険発第180号)に即して行うこと。

(3) 「7」のアデノウイルス抗原と「8」のロタウイルス抗原を同時に測定した場合にあっては、主たる検査の所定点数のみ算定する。

(4) ヘリコバクター・ピロリ抗体
 ア 「9」のヘリコバクター・ピロリ抗体は、LA法、免疫クロマト法、金コロイド免疫測定法又はEIA法(簡易法)により実施した場合に算定する。
 イ 当該検査を含むヘリコバクター・ピロリ感染診断の保険診療上の取扱いについては「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱いについて」(平成12年10月31日保険発第180号)に即して行うこと。

(5) ウイルス抗体価
 ア 「11」のウイルス抗体価は、治療上必要な場合に行うものとし、次に掲げるものを当該検査の対象とする。
 (イ) アデノウイルス
 (ロ) コクサッキーウイルス
 (ハ) サイトメガロウイルス
 (ニ) EBウイルス
 (ホ) エコーウイルス
 (ヘ) ヘルペスウイルス
 (ト) インフルエンザウイルスA型
 (チ) インフルエンザウイルスB型
 (リ) ムンプスウイルス
 (ヌ) パラインフルエンザウイルスⅠ型
 (ル) パラインフルエンザウイルスⅡ型
 (ヲ) パラインフルエンザウイルスⅢ型
 (ワ) ポリオウイルスⅠ型
 (カ) ポリオウイルスⅡ型
 (ヨ) ポリオウイルスⅢ型
 (タ) RSウイルス
 (レ) 風疹ウイルス
 (ソ) 麻疹ウイルス
 (ツ) 日本脳炎ウイルス
 (ネ) オーム病クラミジア
 イ ウイルス抗体価に当たって、同一検体について同一ウイルスに対する複数の測定方法を行った場合であっても、所定点数のみを算定する。
 ウ 単純ヘルペスウイルス及び水痘・帯状疱疹ウイルス抗体価を測定した場合はそれぞれ算定できる。

(6) 「11」のヘリコバクター・ピロリ抗体精密測定を含むヘリコバクター・ピロリ感染診断の保険診療上の取扱いについては「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱いについて」(平成12年10月31日保険発第180号)に即して行うこと。

(7) 「15」の抗抗酸菌抗体価精密測定は、金コロイド免疫測定法又はEIA法により実施した場合に算定する。

(8) 診療録等から非加熱血液凝固因子製剤の投与歴が明らかな者及び診療録等が確認できないため血液凝固因子製剤の投与歴は不明であるが、昭和53年から昭和63年の間に入院し、かつ、次のいずれかに該当する者に対して、「15」のHIV-1抗体価又は「16」のHIV-1,2抗体価を実施した場合は、HIV感染症を疑わせる自他覚症状の有無に関わらず所定点数を算定する。
  ただし、保険医療機関において採血した検体の検査を保健所に委託した場合は、算定しない。
 ア 新生児出血症(新生児メレナ、ビタミンK欠乏症等)等の病気で「血が止まりにくい」との指摘を受けた者
 イ 肝硬変や劇症肝炎で入院し、出血の著しかった者
 ウ 食道静脈瘤の破裂、消化器系疾患により大量の吐下血があった者
 エ 大量に出血するような手術を受けた者(出産時の大量出血も含む。)
   なお、間質性肺炎等後天性免疫不全症候群の疾病と鑑別が難しい疾病が認められる場合やHIVの感染に関連しやすい性感染症が認められる場合でHIV感染症を疑わせる自他覚症状がある場合は、本検査を算定できる。

(9) HIV-1抗体価及びHIV-1,2抗体価
 ア 区分番号「K920」輸血料(「4」の自己血輸血を除く。以下この項において同じ。)を算定した患者又は血漿成分製剤(新鮮液状血漿、新鮮凍結人血漿等)の輸注を行った患者に対して、一連として行われた当該輸血又は輸注の最終日から起算して、概ね2か月後に「15」のHIV-1抗体価又は「16」のHIV-1,2抗体価の測定が行われた場合は、HIV感染症を疑わせる自他覚症状の有無に関わらず、当該輸血又は輸注につき1回に限り、所定点数を算定できる。
 イ 他の保険医療機関において輸血料の算定又は血漿成分製剤の輸注を行った場合であってもアと同様とする。
 ウ ア又はイの場合においては、診療報酬明細書の摘要欄に当該輸血又は輸注が行われた最終日を記載する。

(10) 「16」のHIV-1,2抗体価は、EIA法、PA法又は免疫クロマト法による。(11) 「17」のA群β溶連菌迅速試験と区分番号「D018」細菌培養同定検査を同時に実施した場合は、A群β溶連菌迅速試験の所定点数のみを算定する。この場合において、A群β溶連菌迅速試験の結果が陰性のため、引き続いて細菌培養同定検査を実施した場合であっても、A群β溶連菌迅速試験の所定点数のみ算定する。

(12) インフルエンザウイルス抗原精密測定
 ア 「18」のインフルエンザウイルス抗原精密測定は、発症後48時間以内に実施した場合に限り算定することができる。
 イ 本検査と「11」のウイルス抗体価のインフルエンザウイルスA型若しくはインフルエンザウイルスB型又は「17」のノイラミニダーゼを併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。
 ウ 本検査は光学的抗原抗体反応(OIA法)により実施した場合にも算定できる。

(13) 「18」のカンジダ抗原は、カンジダ血症又はカンジダ肺炎の診断の目的で行った場合に算定する。

(14) 糞便中ヘリコバクター・ピロリ抗原
 ア 「18」の糞便中ヘリコバクター・ピロリ抗原は、EIA法又は免疫クロマト法により測定した場合に限り算定できる。
 イ 当該検査を含むヘリコバクター・ピロリ感染診断の保険診療上の取扱いについては「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱いについて」(平成12年10月31日保険発第180号)に即して行うこと。

(15) 「18」のRSウイルス抗原精密測定は、入院中の患者において当該ウイルス感染症が疑われる場合に適用する。

(16) 「20」の大腸菌O157LPS抗原精密測定、「21」の大腸菌O157LPS抗体及び区分番号「D018」細菌培養同定検査の「2」の消化管からの検体によるもののうちいずれかを複数測定した場合は、主たるもののみ算定する。大腸菌O157LPS抗体はLA法による。

(17) ノイラミニダーゼ
 ア 「17」のノイラミニダーゼは酵素反応法により、インフルエンザウイルス感染の診断を目的として発症後48時間以内に実施した場合に限り算定する。
 イ 本検査と「11」のウイルス抗体価のインフルエンザウイルスA型若しくはインフルエンザウイルスB型又は「18」のインフルエンザウイルス抗原精密測定を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。

(18) 「19」のD-アラビニトールは、カンジダ血症又はカンジダ肺炎の診断の目的で行った場合に算定する。

(19) 「19」の抗クラミジア・ニューモニエIgM抗体価精密測定を、「9」のクラミジア・ニューモニエIgG抗体価精密測定又は「10」のクラミジア・ニューモニエIgA抗体価精密測定と併せて実施した場合は、主たるもの1つに限り算定する。

(20) 「20」のクラミジアトラコマチス抗原精密測定は、泌尿器、生殖器、結膜又は鼻咽腔内からの検体によるものであり、当該検査に係る検体採取料は所定点数に含まれる。

(21) 「20」のクラミジアトラコマチス抗原精密測定(結膜又は鼻咽腔内からの検体によるもの)は、封入体結膜炎若しくはトラコーマ又は乳児クラミジアトラコマチス肺炎の診断のために実施した場合に算定できる。

(22) 「20」のアスペルギルス抗原はLA法又はELISA法により、侵襲性肺アスペルギルス症の診断のために実施した場合にのみ算定できる。

(23) 「21」の淋菌同定精密検査は、区分番号「D018」細菌培養同定検査を同時に実施した場合は、別に算定できない。

(24) 「21」の単純ヘルペスウイルス特異抗原は、ヘルペスウイルスの型別確認を行った場合に算定できる。

(25) 「22」の大腸菌抗原同定検査は、区分番号「D018」細菌培養同定検査により大腸菌が確認された後、血清抗体法により大腸菌のO抗原又はH抗原の同定を行った場合に、使用した血清の数、菌種等に関わらず算定する。この場合において区分番号「D018」細菌培養同定検査の費用は別に算定できない。

(26) 「23」の尿中肺炎球菌莢膜抗原は、免疫クロマト法により実施した場合に限り算定できる。

(27) 「23」の抗アニサキスIgG・A抗体価精密測定は、腸アニサキス症、肉芽腫を伴う慢性胃アニサキス症又はアニサキス異所迷入例(肺アニサキス症等)における診断のために実施した場合のみ算定できる。

(28) 「23」のレプトスピラ抗体価は、秋疫A、秋疫B、秋疫C、ワイル病、カニコーラのそれぞれについて算定する。

(29) 「24」のツツガムシ抗体価は、各株ごとに算定する。

(30) グロブリンクラス別クラミジアトラコマチス抗体価精密測定
 ア 「24」のグロブリンクラス別クラミジアトラコマチス抗体価精密測定は、クラミジアトラコマチス抗原検出不能又は検体採取の困難な疾患(骨盤内感染症、卵管炎、副睾丸炎、新生児・乳児肺炎等)の診断に際し、IgG抗体価又はIgA抗体価を測定した場合又は新生児・乳幼児肺炎の診断に際し、IgM抗体価を測定した場合に算定する。
 イ IgG抗体価、IgA抗体価及びIgM抗体価のうち2項目以上を同時に測定した場合は、主たるもののみ算定する。

(31) 「24」の(1→3)-β-D-グルカンは、発色合成基質法又は比濁時間分析法により、深在性真菌感染症が疑われる患者に対する治療法の選択又は深在性真菌感染症に対する治療効果の判定に使用した場合に算定する。
  なお、本検査を「18」のカンジダ抗原、「19」のD-アラビニトール、「20」のアスペルギルス抗原又は「22」のクリプトコックス・ネオフォルマンス抗原と併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。

(32) 「25」のサイトメガロウイルス抗体価精密測定を「25」のグロブリンクラス別ウイルス抗体価精密測定と併せて行った場合は、主たるもののみを算定する。

(33) グロブリンクラス別ウイルス抗体価精密測定
 ア 「25」のグロブリンクラス別ウイルス抗体価精密測定は、下記の項目のウイルスのIgG型ウイルス抗体価又はIgM型ウイルス抗体価を測定した場合に算定する。ただし、「(ト)」のヒトパルボウイルスB19は、紅斑が出現している妊婦について、このウイルスによる感染症が強く疑われ、IgM型ウイルス抗体価を測定した場合に算定する。
 (イ) ヘルペスウイルス
 (ロ) 風疹ウイルス
 (ハ) サイトメガロウイルス
 (ニ) EBウイルス
 (ホ) 麻疹ウイルス
 (ヘ) ムンプスウイルス
 (ト) ヒトパルボウイルスB19
 イ 同一ウイルスについてIgG型ウイルス抗体価及びIgM型ウイルス抗体価を測定した場合にあっては、いずれか一方の点数を算定する。
 ウ 「11」のウイルス抗体価と併せて測定した場合にあっては、いずれか一方の点数を算定する。

(34) 「26」の尿中レジオネラ抗原は、症状や所見からレジオネラ症が疑われる患者に対して、ELISA法又は免疫クロマト法により実施した場合に限り1回を限度として算定する。

(35) 「28」のHIV-1抗体価精密測定又は「30」のHIV-2抗体価精密測定は、スクリーニング検査としての「15」のHIV-1抗体価又は「16」のHIV-1,2抗体価が陽性の場合の確認診断用の検査である。

(36) 「29」のダニ特異IgG抗体価は、減感作療法実施中の患者の場合に、必要な限度において算定できる。

(37) 「29」のワイルフェリックス反応は、菌株ごとにそれぞれ所定点数を算定する。

(38) 「31」の白血球中サイトメガロウイルスpp65抗原は免疫染色法により、骨髄移植後、臓器移植後、臍帯血移植後若しくは同種末梢血幹細胞移植後の患者又はHIV感染者に対して行った場合のみ算定できる。

(39) 「32」のHTLV-Ⅰ抗体価精密測定(ウエスタンブロット法)は、「12」のHTLV-Ⅰ抗体価又は「22」のHTLV-Ⅰ抗体価精密測定によって陽性が確認された症例について、確定診断の目的で行われた場合にのみ算定する。

(40) 「33」のHIV抗原精密測定は、HIV感染者の経過観察又はHIV感染ハイリスク群が急性感染症状を呈した場合の確定診断に際して測定した場合に算定する。

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