第3部検査-第1節検体検査料-第1款検体検査実施料(生化学的検査(Ⅱ))-D009腫瘍マーカー

1 尿中BTA
80点

2 癌胎児性抗原(CEA)精密測定、α―フェトプロテイン(AFP)、組織ポリペプタイド抗原(TPA)精密測定、扁平上皮癌関連抗原(SCC抗原)精密測定
115点

3 DUPAN―2精密測定、NCC―ST―439精密測定、CA15―3精密測定
130点

4 エラスターゼ1精密測定
135点

5 前立腺酸性フォスファターゼ精密測定、PSA精密測定
140点

6 塩基性フェトプロテイン(BFP)精密測定、CA19―9精密測定、CA72―4精密測定、CA―50精密測定、SPan―1抗原精密測定、シアリルTn抗原精密測定、神経特異エノラーゼ(NSE)精密測定、PIVKAⅡ精密測定
150点

7 尿中NMP22精密測定、シアリルLe ―i(SLX)抗原精密測定、CA125精密測定
160点

8 シアリルLe (CSLEX)抗原精密測定、フリーPSA/トータルPSA比精密測定、BCA225精密測定、Ⅰ型プロコラーゲン―C―プロペプチド精密測定、Ⅰ型コラーゲンCテロペプチド精密測定、SP1精密測定、血清中抗p53抗体
170点

9 サイトケラチン19フラグメント精密測定、ガストリン放出ペプチド前駆体(ProGRP)精密測定
180点

10 尿中遊離型フコース、CA602精密測定、AFPのレクチン反応性による分画比(AFP―L3%)、CA54/61精密測定、癌関連ガラクトース転移酵素(GAT)精密測定
190点

11 γ―セミノプロテイン精密測定、CA130精密測定
200点

12 尿中ヒト絨毛性ゴナドトロピンβ分画コア定量(HCGβコア定量)精密測定
210点

13 膵癌胎児性抗原(POA)精密測定
220点

14 乳頭分泌液中CEA精密測定、乳頭分泌液中HER2タンパク測定、血清中HER2タンパク測定
320点

15 インターロイキン2受容体(IL―2R)精密測定
460点

注1 診療及び腫瘍マーカー以外の検査の結果から悪性腫瘍の患者であることが強く疑われる者に対して、腫瘍マーカーの検査を行った場合に、1回に限り算定する。ただし、区分番号B001の3に掲げる悪性腫瘍特異物質治療管理料を算定している患者については算定しない。

 2 患者から1回に採取した血液等を用いて本区分の2から15までに掲げる検査を2項目以上行った場合は、所定点数にかかわらず、検査の項目数に応じて次に掲げる点数により算定する。
 イ 2項目
230点
 ロ 3項目
290点
 ハ 4項目以上
420点


(1) 腫瘍マーカーは、悪性腫瘍の患者であることが強く疑われる者に対して検査を行った場合に、悪性腫瘍の診断の確定又は転帰の決定までの間に1回を限度として算定する。
  悪性腫瘍の診断が確定し、計画的な治療管理を開始した場合、当該治療管理中に行った腫瘍マーカーの検査の費用は区分番号「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料に含まれ、腫瘍マーカーは、原則として、区分番号「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料と同一月に併せて算定できない。ただし、悪性腫瘍の診断が確定した場合であっても、次に掲げる場合においては、区分番号「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料とは別に腫瘍マーカーの検査料を算定できる。
 ア 急性及び慢性膵炎の診断及び経過観察のために「4」のエラスターゼ1精密測定を行った場合
 イ 肝硬変、HBs抗原陽性の慢性肝炎又はHCV抗体陽性の慢性肝炎の患者について、「2」のα-フェトプロテイン(AFP)又は「6」のPIVKAⅡ精密測定を行った場合(月1回に限る。)
 ウ 子宮内膜症の診断又は治療効果判定を目的として「7」のCA125精密測定、「11」のCA130精密測定又は「10」のCA602精密測定を行った場合(診断又は治療前及び治療後の各1回に限る。)
 エ 家族性大腸腺腫症の患者に対して「2」の癌胎児性抗原(CEA)精密測定を行った場合

(2) 「1」の尿中BTAは、膀胱癌であると既に確定診断がされた患者に対して、膀胱癌再発の診断のために行い、当該検査の結果に基づいて計画的な治療管理を行った場合に限り、区分番号「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料の「イ」を算定する。

(3) 「5」のPSA精密測定は、診察、腫瘍マーカー以外の検査、画像診断等の結果から、前立腺癌の患者であることを強く疑われる者に対して検査を行った場合に、前立腺癌の診断の確定又は転帰の決定までの間に原則として、1回を限度として算定する。ただし、PSA精密測定の検査結果が4.0ng/mL以上であって前立腺癌の確定診断がつかない場合においては、3月に1回に限り、3回を上限として算定できる。
  なお、当該検査を2回以上算定するに当たっては、検査値を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

(4) 尿中NMP22精密測定
 ア 「7」の尿中NMP22精密測定は、区分番号「D002」尿沈渣顕微鏡検査により赤血球が認められ、尿路上皮癌の患者であることが強く疑われる者に対して行った場合に限り算定する。
 イ 「7」の尿中NMP22精密測定については、尿路上皮癌の診断が確定した後に行った場合であっても、区分番号「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料は算定できない。

(5) 「7」のCA125精密測定、「11」のCA130精密測定、「10」のCA602精密測定のうち2項目又は3項目を併せて測定した場合は、主たるもの1つに限り算定する。

(6) 上記(1)にかかわらず、(5)に掲げる項目について、1つを区分番号「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料の項目とし、他の1又は2つの検査を腫瘍マーカーの項目として算定することはできず、いずれか一方のみ算定する。

(7) 「8」のⅠ型コラーゲンCテロペプチド精密測定、区分番号「D008」内分泌学的検査の「12」のI型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)精密測定又は同区分「16」の尿中デオキシピリジノリン精密測定は、乳癌、肺癌又は前立腺癌であると既に確定診断された患者について骨転移の診断のために当該検査を行い、当該検査の結果に基づいて計画的な治療管理を行った場合に限り、区分番号「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料の「ロ」を算定する。

(8) 「8」のI型プロコラーゲン-C-プロペプチド精密測定は、前立腺癌であると既に確定診断された患者に対して、骨転移の診断のために当該検査を行い、当該検査の結果に基づいて計画的な治療管理を行った場合に限り、区分番号「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料の「ロ」を算定する。

(9) シアリルLeX(CSLEX)抗原精密測定
 ア 「8」のシアリルLeX(CSLEX)抗原精密測定は、診療及び他の検査の結果から乳癌の患者であることが強く疑われる者に対して検査を行った場合に算定する。
 イ シアリルLeX(CSLEX)抗原精密測定と「3」のCA15-3精密測定を併せて測定した場合は、主たるもののみ算定する。

(10) 「8」の血清中抗p53抗体測定は、食道癌、大腸癌又は乳癌が強く疑われる患者に対して行った場合に月1回に限り算定できる。

(11) 「8」のフリーPSA/トータルPSA比精密測定は、診療及び他の検査(PSA精密測定等)の結果から前立腺癌の患者であることが強く疑われる者に対して行った場合に限り算定する。

(12) 「9」のサイトケラチン19フラグメント精密測定は、悪性腫瘍であることが既に確定診断された患者については、小細胞癌を除く肺癌の場合に限り、区分番号「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料を算定できる。

(13) 「9」のガストリン放出ペプチド前駆体(ProGRP)精密測定を「6」の神経特異エノラーゼ(NSE)精密測定と併せて実施した場合には、主たるもののみ算定する。

(14) 尿中遊離型フコース
 ア 「10」の尿中遊離型フコースは酵素化学的測定法による。
 イ 尿中遊離型フコース、「2」の癌胎児性抗原(CEA)精密測定、「3」のDUPAN-2精密測定のうち2項目又は3項目を併せて測定した場合は、主たるもの1つに限り算定する。

(15) 同一月内に「10」のAFPのレクチン反応性による分画比(AFP-L3%)を「2」のα-フェトプロテイン(AFP)又は「6」のPIVKAⅡ精密測定と併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。なお、「10」のAFPのレクチン反応性による分画比(AFP-L3%)は、電気泳動法及び抗体親和性転写法又はLBA法による。

(16) 「10」の癌関連ガラクトース転移酵素(GAT)精密測定は、内膜症性嚢胞を有する患者又は内膜症性嚢胞が疑われる患者について、卵巣癌が疑われる場合のみ算定できる。

(17) 「12」の尿中ヒト絨毛性ゴナドトロピンβ分画コア定量(HCGβコア定量)精密測定は、診療及び他の検査の結果から、子宮頸癌、子宮体癌又は卵巣癌の患者であることが強く疑われる者に対して行った場合に算定する。

(18) 「14」の乳頭分泌液中CEA精密測定は、乳頭異常分泌患者に対して非腫瘤性乳癌を強く疑って、乳頭分泌液中のCEAを測定した場合に算定する。

(19) 乳頭分泌液中HER2タンパク測定
 ア 「14」の乳頭分泌液中HER2タンパク測定は、乳頭異常分泌患者に対して非腫瘤性乳癌を強く疑って、EIA法により、乳頭分泌液中のHER2タンパクを測定した場合に限り算定する。
 イ 「14」の乳頭分泌液中HER2タンパク測定及び「14」の乳頭分泌液中CEA精密測定を併せて測定した場合は、主たるもののみ算定する。

(20) 「14」の血清中HER2タンパク測定は、乳癌であると既に確定診断され、かつ、HER2タンパク過剰発現が認められている患者又は他の測定法により、HER2タンパク過剰発現の有無が確認されていない再発乳癌患者に対して、EIA法により行い、当該検査の結果に基づいて計画的な治療管理を行った場合に限り、区分番号「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料の「ロ」を算定する。

(21) 「15」のインターロイキン2受容体(IL-2R)精密測定は、非ホジキンリンパ腫、ATLの診断の目的で測定した場合に算定できる。
  また、非ホジキンリンパ腫又はATLであることが既に確定診断された患者に対して、経過観察のために測定した場合は、区分番号「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料の「ロ」により算定する。

(22) 「注2」に係る規定は、本区分に掲げる血液を検体とする検査と「10」の尿中遊離型フコース、「12」の尿中ヒト絨毛性ゴナドトロピンβ分画コア定量(HCGβコア定量)精密測定、「14」の乳頭分泌液中CEA精密測定又は「14」の乳頭分泌液中HER2タンパク測定を同一日に行った場合にも、適用する。

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